『デビルメイクライ』(Devil May Cry)はカプコンが製作したプレイステーション2用のゲームソフトである。勧善懲悪のB級ストーリーでありながら、細部まで作りこまれたアクション性と硬派な難易度、派手に敵を倒していく爽快感が人気を呼び、後にカプコンの看板タイトルとしてシリーズ化される。続編についてはデビルメイクライ2・デビルメイクライ3・デビルメイクライ4。
開発の経緯 当初は、『バイオハザード』の最新作『バイオハザード4』に相当するタイトルとして開発されたものであるが、プロデューサーである三上真司から「それまでの概念に捉われない新しいバイオハザードにしてくれないか」との要請を受け、ディレクターの神谷英樹がよりアクション性を前面に押し出した『バイオハザード』として開発していく。しかし、アクション演出などの面で「やりすぎた」と判断した為、その後は完全なオリジナルタイトルである『デビルメイクライ』として開発が進行する(その名残としてドアの開閉音やメニュー画面はバイオハザードにそっくりである)。2000年11月17日に製作を発表。2001年3 月22日にはPS2版「バイオハザード CODE:Veronica 完全版」に特典として本作の体験版が付属された。その後、6月にゲームシステム(ミッション制の導入等)、グラフィック等の大幅な改良、追加を発表。改良後の体験版「Ver.2」としてTSUTAYAでレンタルした。更に、「ジャンプ撃ち」を追加したものを「Ver.3」として銀座ソニービルに設置。製品版に至る。予約特典にはL'Arc〜en〜Cielのyukihiroが歌っているring the noiseのCDが付いてくる。
デビルメイクライシリーズ デビルメイクライシリーズ(Devil May Cry Series)は、カプコンがプレイステーション2で発売したアクションゲーム、またその作品から始まる一連のシリーズ。略称は「DMC」。「Devil May Cry」を日本語に意訳すると、「悪魔も泣きだす」となる。これは、第1作『デビルメイクライ』公式サイト上のコラムで、ディレクターの神谷英樹氏によって語られており、公式化している。 当初は「Devil May Care」というタイトルであったが、同名の映画があったため改題することとなった。この場合は「向こう見ずな」や「楽天家な」という意味。また1では、ゲームの初めと終わりでダンテの構える店の名前が変わるが、タイトルがまだ決まっていなかった頃に、EDで「In the Red」という名前を使っていた。こちらは「赤字」という意味である。なおこの項目では、便宜上第1作『デビルメイクライ』を「1」、第2作『デビルメイクライ2』を「2」、第3作『デビルメイクライ3』を「3」、『デビルメイクライ3』に追加要素を加え、廉価版として発売された『デビルメイクライ3 スペシャルエディション』を「3SE」、第4作『デビルメイクライ4』を「4」と略するものとする。
悪魔と涙について この作品ではタイトル「Devil May Cry」が示すように、涙と悪魔の関連性がテーマの1つとして語られている。1〜3においてダンテは必ず「Devils never cry.(悪魔は泣かない)」と語っていることからわかるように、作中少なくともダンテは、「涙を流すか流さないか」を悪魔と人間の線引きとしているように思われる。ダンテは自分自身をどう思っているのかは定かではないが、1では明らかに涙を流している描写があり、3でもそれらしきシーンがあったため、ダンテの定義に従えば、彼自身も悪魔ではないということになる。また1の直後に発売された1の攻略本によれば、ダンテが以下のように語っている。『感情を高ぶらせて流れ落ちる涙は、他人を想う心を持つ人間の特権であり、証明なのだ。もしも涙が流せたなら、そいつはもう悪魔なんかじゃない』しかし、レディは前述の様に「家族を想って泣く悪魔もいるのかもしれない(→Devil may cry)」と語っているので、キャラクターによって考え方は違うようにも見受けられる。また、ダンテは自身の便利屋の名前を3のエンディングから1のエンディングまで「Devil May Cry」にしていたことから、上のような考えを持つようになったのは、1でトリッシュが涙を流した以降と推測される。余談だが、2では悪魔の涙が固まったものという設定のホワイトオーブが登場する。3にもホワイトオーブは登場するが、悪魔の魂が固まったものという設定になっている。